【将来が不安?】じゃあ調べてみれば?年金受取額のシミュレーションをチェック!

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こんにちは平野麦です。
将来、「年金どれぐらいもらえるんだろ」って不安じゃないですか?
もんもんと不安ばかり感じていても前には進めません。実際に手を動かしてみて、調べてみましょう。
調べれば、目標が明確になって、貯金もはかどりますよ。
手順は7ステップです。結構面倒ですけれど、老後蓄えがいくら必要なのか明確にわかるので、ぜひやるべきです。土日とかにやってみましょう。
- 年金定期便のはがきからアクセスキー調べる/他資料から基礎年金番号調べる
- ねんきんネットにアクセス
- ねんきんネットユーザーID発行
- ねんきんネット内で受け取れる月額をシミュレーション
- シミュレーションがあっているかチェック
- 現在の生活費〇万円-もらえる年金月額〇万円-税金=毎月不足する金額
- 不足する金額+家の修繕費など「特別支出」を老後の目標にして毎月貯めていく ★ゴール
年金受け取り額はどう調べる?
会社員の方、自営業の方ともに日本年金機構から「年金定期便」なるハガキが来ているはずです。それを見てみましょう。
50歳以上の方には、見込み額が書かれていると思います。
一方、50歳未満の方は見込み額がわかりません。このページを見ている皆さんは若い方が多いでしょうから、「見込みがわからないんじゃ、不安解消されないやんけ!」と思いますよね。
私も思いました。
ちょっと手間ですが、日本年金機構の「年金ネット」にアクセスしてみましょう。
必要なのはこの2つ
- 年金定期便のはがき → アクセスキーがわかる
- 基礎年金番号
この基礎年金番号がわからないという方は、以下のような書類で調べられるので探してみてください。
1.
青色の年金手帳(青色以外の年金手帳をお持ちの方は、以下の書類でご確認ください。)
2.基礎年金番号通知書
3.国民年金保険料の口座振替額通知書
4.国民年金保険料の納付書、領収書
5.年金証書
6.各種通知書等(年金額改定通知書、年金振込通知書等)
7.平成28年度「ねんきん定期便」(平成28年4月から平成29年3月送付分)上記の書類で確認できない場合は、
・会社員の方などは、お勤め先の総務関係の部署にお尋ねください。
・「ねんきん定期便」をお手元にご用意のうえ、「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号」にお電話ください。後日、基礎年金番号が記載された書類を郵送します。
・お近くの年金事務所の窓口でご相談ください。
日本年金機構HPより引用(http://www.nenkin.go.jp/faq/n_net/goriyou/moshikomi/20150519.html)
私の場合は、基礎年金番号は保険料追納の案内のハガキに書いていました。大学とかで年金の支払いの免除を受けていた方には、これが届いている可能性高いですね。
だいたい、ねんきんネットに登録してから、4、5日でユーザーIDが送られてきました。
いよいよシミュレーション
では、送られ来たユーザーID、パスワード(登録時にきめたやつ)、そして秘密の質問と答え(これも登録時に決めたやつ、忘れないで)を使って年金ネットにログインしてください。

赤枠の部分をクリックでシミュレーションへ
年金見込額試算のところをクリックしますね。
今の仕事をそのまま続けた場合が多いでしょうから、まずは気楽に「簡単試算」をクリックしてみましょう。
転職や独立される方は、質問項目などでシミュレーションしてみてください。
非常につかいにくいのですが、「ねんきんネット」上では、ブラウザの「戻る」ボタンなど使わないでください。使うと再ログインしないといけなくなりめんどくさいです。
ねんきんネットさんどうにかしてください。

平野麦の年金の月額シミュレーション
さて、でました。平野麦(30代)がこのまま、65歳まで働くと、毎月15万円を年金でいただけます。
で、問題はこの数字を信じていいのかどうかのか。
たまに低すぎることがあるようです。
シミュレーション見にくすぎる問題

年齢ごとの年間支払額
さっきの月額と同時に、こういう年間の額も出てきます。もんだいはこの「基金代行」部分問題。
そもそも、年金の制度設計が難しい上に、サラリーマン経験者の老後の年金は、老齢基礎年金、老齢厚生年金、厚生年金独自の給付の3階建てになっていて非常にわかりにくいです。
「企業が厚生年金基金」を作っているかどうかで、ここの部分が加算されずに、年金が少なく表示されることもあるらしいのです。
しかも、その調べ方はもう、ねんきんネットに電話するしかなくて・・・。めんどくさい。
詳しくはFPウェブシュフさんが大変詳しくまとめていらっしゃるので、そっちを見てください。
そもそもこんなわかりにくい制度設計にしているから、将来不安がなくならないんだぞ、と担当者に文句を言いたい。
50歳未満だと、「国からの支給部分」の所に、厚生年金基金や企業年金連合会の代行部分も含まれる、ということらしいです。
ですから、私の場合は、月額15万が正しい数字のようですね。
ヒドイ! 年金にも税金はかかる
さて、15万まるまるもらえるかというと、そうではありません。税金が引かれます。ひどいです。
控除額とか様々な計算式があるのですが、難しい計算はすっとばして、ざっくり見積もって、額面の約9割程度とみつもります。年金が高い方ほど税金は増えていきます。
とすると、私の場合、14万ぐらいですね。
今の支出と比べてみる
私の現在の支出から将来なさそうな予算を引いていきます。
たとえば、投資信託の積立代金とかですね。そうすると、生活費は24万円になりました。
ちなみに、私の家は共働きで、別会計でやってるので、ここでの計算には「平野麦」1人分です。
本来なら夫婦の年金額と生活費を足して試算するべきですね。
<不足する生活資金の試算>
老後必要な生活費(24万円)ー 年金(14万円)= 赤字(10万円)
ということで、毎月10万円の赤字になりそうです(汗
<合計赤字額>
赤字金額(10万円)×12か月(1年)×(寿命 仮に100歳-65)=4200万円!!!
驚愕の数字が出てしまいました。今と同じ生活を老後も続けるには4200万円を貯めねばなりません。
しかも、これに旅行や孫への小遣い、子供の結婚式への援助、住宅修繕など「特別支出」も加算されます。とりあえず300万と考えて、4500万円としてみます。
対策は主に2つですね
- 生活レベルを下げて、支出を圧縮しておく
- きちんと貯金したり、積立投資でお金を貯める
どう老後資金を貯めるのか
現在、平野麦は確定拠出年金をしています。企業型のMAX積立額5万5000円を毎月積み立てですね。これ実は、所得控除と運用益の非課税もあって結構節税になるんですよ。私は所得の控除だけで、毎年約8万円節税になってます。
年3%利回りで計算した場合、節税メリットなど含めて、運用すると60歳まで積み立てたとして、2900万円になる見込みです。元本は1900万円ぐらいです。
<確定拠出年金を除いた老後資金の必要額>
4500万円-2900万円=1600万円
さて、これで、確定拠出年金以外に貯めないといけない老後資金の金額がわかりました。
1600万円ですね。よし、これを貯められるように頑張ろう。将来年金が少なくなること考えたら、2000万とか2500万とかでしょうか。
ここは未知数なところです。
まとめ
・めんどくさいけど、一度はやろう年金のシミュレーション
・「ねんきんネット」でチェックできるよ
・老後資金作りのためには「確定拠出年金」がお勧め
・必要な老後資金がわかるともやもやがすっきり
・不足分がわかるし、貯める目標も明確になるよ
将来年金が全くもらえないということはないとは思いますが、もらえる年齢がさらに後ろ倒しになるリスクや減額されるリスクはありと思います。余裕をもった老後資金を用意した方がいいですね。
以上お役に立てば、幸いです。